縁ディングノートに不動産のことを書くとき
➀始めに
皆様、お元気ですか?
当協会副代表の小林です。
さて今日は私の本業であります“不動産のこと”を
書いていきたいと思います。
縁ディングノートを書き進めていくと、私もそうですが、どうして書いているのか?
一番大切な「目的」を忘れてしまい、
項目を埋めることに一生懸命になってしまったりしていませんか?
ただ項目に沿って書くだけでは、せっかくの縁ディングノートがもったいないです!
そこでこのコラムでは“なぜ、この項目を書くのか?”を考えてから書いていきます。
✅誰のために書くの?
✅何のために書くの?
✅それがハッキリしてどうするの?
書く目的をハッキリさせて、縁ディングノートの効果を是非活かしてください!
②不動産項目の基本的構造
きっと多くの縁ディングノートでは、
土地なら、所在・地番・地目・地積、
建物なら、所在・家屋番号・種類・構造・床面積、
これに加えて、所有者や権利関係の内容、評価額等を
記載するようになっていると思います。
これらの情報から、
✅どんな不動産があって
✅登記関係がどうなっていて
✅相続税がいくらくらいになるのか?
が把握できますので、
縁ディングノートとして、把握したいことは十分なのかもしれません。
③何を見て書けばイイ?
上記②に書かれている内容であれば、
✅登記事項証明 ⇒ 法務局で取得
✅公図 ⇒ 法務局で取得
✅地積測量図 ⇒ 法務局で取得
✅建物図面 ⇒ 法務局で取得
✅納税通知書(課税明細) ⇒ 自宅に送られてくる
✅路線価図 ⇒ 国税庁HPの関連サイトで確認できる
これらを確認すれば、
しっかり書き上げることができますし
様々な問題点を確認することができます!
④縁ディングノートだから伝えられること
上記②や③については、宅建業者等に依頼すれば割と簡単に調べることはできると思いますが、
調べることが難しいことは”思いの部分と本人しか知り得ないこと”です。
どんなことかというと、
✅なぜ取得することになったのか?
✅今後どうしたいと考えているのか?
✅その他本人しか知らないこと!
これらのことはご本人から聴かないとわからないですから
縁ディングノートにしっかりと書き残したいことです!
~なぜ取得することになったのか?~
相続?贈与?売買?
✅どんな相続だった?円満だった?揉めた?
✅なぜ贈与されることになった?どうしても贈与しなければならない事情があった?相続対策?
✅どうして買うことになった?仕事の都合?結婚?投資?相続対策?
この項目には色んな人生模様があります。
せっかく縁ディングノートを書くのなら、この部分は是非フューチャーしたいところです。
~今後どうしたいと考えているのか?~
✅ずっと守ってもらいたい
✅何も考えていない
✅継ぐものが好きにすればイイ
に分けられると思いますが、
守っていってもらいたいなら、どうやって守っていけるかを考えないといけません。
✅相続税は払える?
✅修繕状況は?
✅継ぐものが維持管理していける?
旧家の長男宅や事業創業地なんかは守っていってほしいと思うでしょうが、
継ぐものにその準備が出来ていないと、
気持ち的にも物理的にも守ることはできません。
~何も考えていない~
これはこれから考えればイイですが…
~継ぐものが好きにすればイイ~
これは考えることを放棄していますので…
✅現状把握できない💦
✅争族の可能性がある😢
✅継ぎたいものが守れない可能性がある😢
不動産一つとってみても、
様々な側面があって、
早め早めの対策が必要なところ、
まずは縁ディングノートを書くことによって
現状把握をし、
問題点を洗い出し、
思いを共有するところから初めてみてはいかがでしょうか?
⑤最後に
色々書かせていただきましたが、
項目について書くところがなければどうしたらイイ?ですが、
別の紙等をご用意いただき
その書いた紙等をそこに挟み込んでおいて
“一元管理”しておいてください。
そしていつでも見返せるようにしておけば、
方針が変わっても比較検討できて安心です。
というわけで「縁ディングノートに不動産のことを書くとき」を
書かせていただきました。
お読みくださりありがとうございました。