親子の絆を見つめ直す機会

先日、仙台市で縁ディングノートの書き方を一般の方に指導する「縁ディングノートプランナー」養成講座を開講しました。

筆者の実家は、栃木県北部で福島県よりのエリアにあります。今回、両親にも養成講座を受講してもらいました。

筆者の父は、今年で78歳、母は75歳。

母は私が保育園児の頃から、生命保険の募集人として活動しておりましたが、今年の10月をもって引退します。これまで仕事一筋、これといった趣味もない母の、

引退後の余生が心配だったため、母に資格取得を促しました。母は一人で行くのが不安ということで、父が同伴することになりました。

仙台市まで片道200キロを車で駆けつけました(会場が仙台駅付近だったため、新幹線で来るようにお願いしたのですが、、、、)。

講座内では模擬演習があり、受講生各自、自分なりの構成を考え、発表します。

発表をいの一番でやりたいと宣言したのは、なんと父でした。終活の勉強をこれまでしたことがない父、母の付き添いで受講するという体裁だったのに、場を盛り上げるためか積極的な姿勢に筆者も驚きました。

一方で、筆者の普段の立ち振る舞いが父とおなじであることに気づきました。

これまで、筆者は父より母から性格や仕事の姿勢を受け継ぎ、あまり父に共感する部分はあまりありませんでした。

しかし、思い返すに、父は私の小中高とそれぞれでPTAの役員をやり、生徒の前でスピーチしていました。私が講演活動をしているのは、そんな父を見ていたからだと初めて認識しました。

父の模擬演習で話す内容は、自分と同じ70代後半がなぜ縁ディングノートを書く必要があるのか、終活をしたほうがいいのか、説得力がある内容でした。

正直、初めて父を尊敬の念を抱いたとともに、父のおかげで今の自分がいるんだと自覚し、これまであまり父に感謝の気持ちを伝えていない自分に恥ずかしさを感じました。

今回、養成講座に両親を招待したことで私が父との絆を気づく機会になり、改めて縁ディングノートの魅力を世間の皆様にも実感してほしいという気持ちが沸き立ちました。

 

養成講座が終って1週間後、母から連絡があり、父が検査した結果、前立腺がんと診断を受けたとのこと。

検査が決まっていたのに、それを伏せて車を運転し、仙台まで来てくれた父。

申し訳ない気持ちもありますが、父には感謝しかありません。

お盆前、手術が無事終わり、退院してくれたので、田舎に戻り、親戚一同で退院祝いとお墓参りをし、先祖にも感謝のお礼をしてきました。

皆さんも、親子の絆を見つめ直すと、より幸せで、かつ、充実した人生を送れるようになると思いますので、縁ディングノートを親子で書いてみましょう!

(文責 理事:上木拓郎)