困ったらタクロー~副代表理事 司法書士 上木拓郎先生のこと~

はじめに 

縁ディングノートセミナーは以下の構成で行います。 

 

自分・自分のルーツを振り返る「歴史編」 

大切な人への連絡事項「連絡帳編」 

大切な人へ想いを繋ぐ「想いを繋ぐ編」 

 

セミナーを通じて、参加者の方々から「エンディングノートは亡くなる準備として重いなと思っていましたが、このセミナーを受けてその捉え方が180度変わりました」と感想をいただきます。こうした反応をいただけることが、講師として何よりの喜びです。 

 

2020年には暑中見舞いのかもめーるが販売停止になりました。年賀状の発行枚数も年々衰退の一途…手紙でやりとりをすることも文化としては衰退しつつあります。そもそも「書く」と言うことが減った現代社会において、「さぁ、エンディングノートを書きましょう!」「エンディングノートは縁ディングノートなのですよ!」と言ったところで、「書く」そのもののハードルは下げられず、まして自分の万が一、死をイメージしてしまったらなかなか筆が進みません。 

縁ディングノートプランナーとして皆さんに縁ディングノートをお勧めする時は「とにかく楽しく」「とにかく簡単に」「温かく」を目指して取り組んでいます。 

 

1,大切な人への連絡帳編 

自分・自分のルーツを振り返る「歴史編」 

大切な人への連絡事項「連絡帳編」 

大切な人へ想いを繋ぐ「想いを繋ぐ編」 

は自分の内省が多く、普段使わない脳を使います。 

 

は連絡帳ですので、内省も必要ですが、事務的、機械的なことが多い部分でもあります。 

これを淡々と書くのは退屈で、飽きてしまうと筆が進まなくなるため、「標語」をいくつか作って皆さんに覚えていただく、そして、日常で思い出して使っていただく、これだけは書くだよ。とお話しています。 

 

縁ディングノートの中で避けて通れないのが、もしもの時の「連絡先」です。 

 

2,連絡先は書けばおわりではない 

連絡先は、「書けば終わり」と思っていませんか? 

連絡先も当協会で使用する「縁ディングノート」では簡素化されており、全員の名前と電話番号や住所をつらつらと書く必要はありません。 

 

そして、連絡先は書いたらおわりではないのです。 

 

遺された方はここに万一の時に連絡することをイメージしてください。 

 

万一の時に「はじめまして」と自己紹介から始める電話をかけることになります。そもそも初めて見る番号からの電話には今の時代出てくれないかもしれない、不信に思われる、認識するまでに時間がかかる…心理的負担を考えると、書くだけでおわりにしてよいのでしょうか。 

 

著者は長らく、営業の仕事をしてきましたので、初めての相手に連絡をするのに抵抗感はありません。しかし、それを息子たちにさせることは、負担が大きいと思っています。 

 

ここで大切なのは連絡先を書くことではなく、生前に面識を作っておくこと、それができなければ、せめて、関係性やエピソードなどを伝えておくことが「おもいやり」なのではないでしょうか。 

 

著者は自身の縁ディングノートでもその点に重きをおき、昨年は、もしもの時頼れる先として、特に長男には、大切な人「会って面識を作っておく」ための1年を過ごしました。 

 

3,困ったら〇〇!! 

困ったら〇〇!!は、そんな中でも1番に連絡する先の相手としてお伝えしています。 

この困ったら〇〇は縁ディングノートに書くだけではなく、日頃、ことあるごとに「困ったら〇〇だからね」と大切な人に伝えています。 

 

前置きが長くなりましたが、 

我が家は「困ったらタクロー」なのです!! 

 

自分に何かあったら、一番初めの連絡先として、当協会の副代表理事である上木拓郎先生をおいています。これは協会に気を遣っているわけでもリップサービスでもありません。 

 

家族も大切な友人にも全て、上木先生に会っていただき、会えない親やきょうだいには上木先生のことを話し、ことあるごとに、「自分に何かあって困ったらタクローだからね」とお話しています。殆ど、全員が上木先生と面識があり、連絡先を知っています。何度も顔を合わせています。電話番号やLINEでも交流しています。万一の時もすんなり連絡ができる相手として、これ以上の適任者はいないと思っています。 

 

4,タクローとの出会い 

上木先生とは2019年に某保険代理店の勉強会で出会いました。 

今でこそ一般向けにも業界向けにもわかりやすいセミナーをされていますが、当時は著者に知識がないからか、何を言っているか殆どわからず、「家族信託」という言葉だけが残りました。 

そしてもっと熱烈に印象づけられたのが上木先生の趣味にあった「箱根駅伝」でした。 

著者は夫婦で毎年楽しみにしているどころではなく、そのために生きていると豪語するくらいの箱根ファン、それがきっかけで家族ぐるみでのお付き合いが始まりました。 

 

それまで出会ってきた士業の先生といえば、「先生」で敷居が高く、また当時著者は保険営業で、名刺を出すだけで嫌がられることも多くありました。 

 

上木先生は特に保険業に対しての尊敬がありました。よくよく聞いてみると、お母さまが国内生命保険会社の現役外交員だと言うのです。 

お母さまを尊敬し、お母さまの仕事を尊敬している。保険業という仕事に尊敬がある。 

保険業はリストフォルダーだから仕事がもらえるからと保険分野に進出される方も多くいらっしゃいます。それ自体は悪いことではないとではないと思いますが中には心の底では、見下している、優劣や上下をつけ透けて見える方も多くいます 

 

上木先生は根底に、保険と言う仕事に尊敬があるからこそ協力して発展したいという思いが伝わります。だからこそ、安心して仕事ができますし、安心して保険業の方ともお繋ぎできると思い、共通の仲間がどんどんできていきました。 

 

5,戦友として、同志として 

2019年に出会い、家族ぐるみでお付き合いさせていただき、上木先生から家族信託も学びました。家族信託を多くの人に知ってほしい、活用して欲しいという思いで業界向けに会社で何度もセミナーもしていただきました。 

仲間も増え、コミュニティとして成長していた中、2020年末、足元をすくわれました。 

今思うと調子に乗っていたのだなと思うのですが、積み上げてきたものを殆ど失うことになったのです。 

その時、上木先生と1時間ちかく電話で話したあとに来たLINEがこちら。 

 

この言葉が立ち直るきっかけになったと言っても過言ではありません。 

全てを失いかけた中でも残ってくれた仲間がいたことに心から感謝しています。今でもこのLINEをみるとこみ上げるものがあります。 

 

そこから、上木先生から何度もチャンスをいただき、引き上げていただきました。 

 

相手の個性を認め、個人の能力を最大化し活用できるのが上木先生なので、自分も役に立っていると思えるからこその協業が成り立っているのでしょう。 

 

聞けば2019年頃はご自身もしんどい時期だったと後から知りました。現在では上木先生は銀座に本店を構え、北九州、大阪と拠点を拡大し、全国の相続のお悩みに対応できる体制を整えるまでに発展しています。 

同じ戦火を潜り抜けた仲間として同志として、これからも共に切磋琢磨し、負けじ頑張ろうと思える仲間は財産だと思います。 

 

2022年からは笑顔相続道を学んだ仲間として、福岡に笑顔相続道をと新規開拓にもいきました。 

 

6,縁ディングノートを広める仲間として 

今年の2月この協会を立ち上げ、養成講座、縁ディングノートセミナーを一般向けにも上木先生と多数開催させていただきました。 

 

縁ディングノートセミナーをするには講師の「自己開示」が大切になります。自分が開示しないことを参加者の方々に求めてもそもそも開示の仕方がわかりません。また、武勇伝ばかり話してしまうと敷居が高くなってしまう傾向があります。 

 

上木先生とセミナーをするのは単に上木先生が影響力があるからとか、法律の専門家だから、だけではありません。 

縁ディングノートセミナーは答えはそれぞれの中にあります。 

「何が起きても正解、どんな答えもOK」な安心安全な場所が上木先生とは作れると思っているからです。それでいて、法律の専門家でもあるなんて心強いと思いませんか? 

いよいよ、2024年もラストスパート。 

来年の話をすると鬼が笑うかもしれませんが、来年はますます、怯まず前へ、多くの方に縁ディングノートをともに広めていきたいと思います。 

文責 髙橋美春