『エンディングノートは縁ディングノート』
目次
(1)縁(エン)ディングノートって何を書くノート?
(2)家族の縁が深まる感動的なエピソード
当協会設立にあたり今後、理事で定期的にコラムを発信していきます。
第一回目の今回は、代表理事の一橋が発信したいと思います(^^ゞ
最初に当協会は「エンディングノート」を「縁ディングノート」と呼んでいます。
これは、「縁(エン)ディングノート」こそ、自分自身との縁・家族の縁・先祖との縁・仲間との縁・社会との縁を強く結びなおす役割を果たすと考えているからです。
協会の理念についてはHPにも記載していますので、そちらも併せて読んでいただけると嬉しいです。
(1)縁(エン)ディングノートって何を書くノート?
エンディングノートとは?をネットで調べると
「人生の終末期における希望を記すノート」
「自分に万一のことがあった際に、自分に関するさまざまな情報をまとめておくノート」
「これまでの人生を振り返り、自分自身の価値観や家族への想いなどを整理するノート」
などが出てきます。
また、エンディングノートのことは75歳以上の66%の人が知っている、しかし準備しているのは23%というデータもあります。(日本トレンドリサーチ調査より)
このようにエンディングノートは書く必要性を感じているにも関わらず、どうしてか書く気になれないもののようです。
では、当協会は「縁(エン)ディングノート」は何を書くノートだと考えているのかをお伝えしたいと思います。
①自分史・・自分は今まで何を大切にし、何が好きで何が嫌いでどんな趣味がありどんな人生を歩んできたのかを改めて振り返る要素が含まれています。
それらを自分史として書いていくといろんな思い出や思いが整理できるでしょう。
②自分の取り扱い説明書・・病気の時にこんな風にされると嫌、万が一の時に呼んで欲しくない人がいる、食の好みは薄味が嫌いだから残りの人生くらい好きなものを好きなだけ食べたい。と言った自分自身の取り扱い方法を書いておけば安心ですね。
③家族への連絡帳・・取り扱い方法も家族が知らなければ叶えてもらうことは難しいです。だからこそ家族への連絡帳として記入してください。
また、印鑑や通帳の保管場所、カードの暗証番号などいざという時に家族が困らないように
大切な情報を書いておきましょう。
④家系図・・ご自身のご先祖様や今の家族について書いておけば、自ずと命を繋いでくれたご先祖様を思い出し、それを家族に話して聞かせることでお墓参りに繋がるかもしれません。
そして、書く目的を表紙に書いておきましょう。
○自分が幸せになるために
○家族が困らないために
○大切な**へのメッセージ
○**への感謝と謝罪
それぞれに書く目的は違うと思いますが、ここを明確にして書き始めると、書きやすくなると思います。
それでも書けないという方には、当協会の「縁ディングノートプランナー」にご相談ください☺
(2)家族の縁が深まる感動的なエピソード
ある小学校で小学4年生以上の生徒に向けて『エンディングノートの書き方セミナー』を開催したことがあります。
参加条件は必ず親や祖父母といった大人と一緒に参加することでした。
その時にやってもらったのがこの三つです。
☑自分の名前は誰がつけたものか、どういう想いが名前に込められているか。
☑ご先祖様にはどんな人がいてどんな名前か、どんな職業だったかもわかれば話してもらう。
☑一緒に来た大人が自分と同じ年齢の時にはどんな時代でどんなことを学び、どんな遊びをしていたのか。
これが凄く人気のある講座で、ある参加者のおばあさまからこんなお手紙をいただきました。
【孫の晴子は自分の名前が嫌いでした。この日も開口一番、「私のこのダサい名前は誰がつけたの?」って聞くので、「あなたの名前はあなたが生まれてすぐに死んじゃったおじいちゃんがつけたのよ。あなたが生まれた日はとてもお天気が良くって太陽がキラキラ輝いていたの。まるでお日様までもがあなたが生まれたことを心から喜んでくれているような日だったわ。おじいちゃんはね、ガンで、もういつ亡くなるかわからない状態だったけど、あなたが生まれるまでは死ねないって、頑張っていたのよ。あなたが生まれた日にあなたの顔は見ることができなかったけど、病院のベッドでそのことを報告すると、すごく嬉しそうな表情をして窓の外を見たらお日様がキラキラしていたのよね・・その瞬間におじいちゃんは
『晴れの子と書いて晴子にしよう。きっとこのお日様がずっと晴子の人生を晴れやかで輝かしいものにしてくれるはずだ、俺は死んでもお日様はずっとずっと・・』と苦しい息の下でそう言い残して亡くなったのよ。」そう話して聞かせると、晴子は涙を流して、『おじいちゃんに悪いことしちゃった。ごめんなさいとありがとうと言いたいからお墓参りに連れて行って欲しい』と言ってくれました。
孫と一緒に先生のセミナーに参加して本当によかったです。ありがとうございました。】
この手紙を読んで、私はやはり縁(エン)ディングノートは家族の縁を深めるノートだと強く確信しました。
いかがでしたか?
少しは皆さんが縁(エン)ディングノートに持つイメージは変わりましたか?
このコラムを読んだ方の中に何か変化があり、一人でも多くの方がこのノート書いてくださるとことを願っています。
(文責 当協会代表 一橋香織)
#相続
#エンディングノート