縁ディングノートプランナーとして大切にしていること
2022年4月に縁ディングノートプランナーの前身である、エンディングノート書き方講師養成講座を修了し、翌月には講師デビューしました。
そこから、気づけば年末までに、縁ディングノートに関するセミナーを合わせると70セミナーを開催させていただくようになりました。
2024年2月に当協会の立ち上げに携わり、講座が協会に移行した翌月には、縁ディングノートセミナーを開催できる人を養成する、縁ディングノートプランナー養成講座を開催、現在までに、講師として立たせていただいた講座の修了生は25名(2024年8月現在)になりました。
この25名は、私にとって、かけがえのない受講生で、セミナーを開催するならばサポートしたいと思っていますし、セミナーを開催しなくても長く、縁ディングノートに関われるように尽力したいと思っています。
1,たった一人の受講生のために
セミナーをする時に、まず悩むのが、集客かと思います。一人も集まらなかったら、今日はやめてしまおうかな、こんなセミナーやめてしまおうかなと心が折れてしまう気持ちはよくわかります。現在最低人数を決めて開催していますが、当初は一人でもやると決めていました。
誰かに言われて来る、渋々来る人ではなく、自ら「参加したい」という人をみつけることから集客は始まります。
受講したい!という方が集まったら、折角来てくれるのに一人では、いらっしゃる方も講師もやりずらいものです。そうならないように集客に力が入り、結局は、複数で開催できた、ということが著者は多いです。
縁ディングノートの書き方セミナーでも、養成講座でもそうなのですが、縁ディングノートは他の方の発言が自分の気づきなること、誰かの発言に大きく心が動くことがあります。
縁ディングノートは講師一人では完結できず、参加者さんも、運営に入ってくださる方も含め、全員でその場を作り上げます。人数が少ないと学びが少なくなり、縁ディングノートの魅力が半減してしまいます。
集客を一人で行うのは大変です。仲間と一緒に共同開催をおススメするのは、もちろんお互いを補完しあえるからという理由もありますが、こういった心が折れがちなことも仲間と一緒だから頑張れます。
2,安心安全な場所をつくる
著者が、縁ディングノートプランナー養成講座で受講生にお願いしているのは「自己開示」です。講座では自己開示しやすくなるエッセンスを取り入れたり、避けて通れない課題も受講生にはクリアしていただいています。
縁ディングノートセミナー講師で大切なことは、縁ディングノートを自分が書いてみるのは大前提で、その上で、自分のことを、自分の言葉で、相手に伝えることができます。ここが大切だとお伝えしています。
ありきたりな文章を読むだけのセミナーでは人は行動しません。縁ディングノートの素晴らしいところは、自分の軌跡が、誰かの役にたつのです。
そのためには、「何が起きても正解、どんな答えもOK]ということを自分の真ん中に置き、安心安全な場所作りに励む必要があります。
縁ディングノートは自分でも気づかないくらいの深い内面を深堀するものです。人前では書けなかったり、言葉にならない、振っても答えがないのは、単に答えがないだけではなく、安心安全な場所を作れていない可能性もあります。
3,先生になりすぎない
縁ディングノートの書き方セミナーをしていると、アンケートに「先生っぽくなくてよかった」「講師というよりガイド」などの感想をいただくことがあります。
これはまさに、著者が目指すところなのです。
縁ディングノートは前項でも触れましたが、参加していただく方にご自身と向き合っていただく必要があります。講師と受講生という上下関係を作ってしまいすぎると、ありきたりな答えしかでてこない、もしくは全く答えがでてこないことがあります。
安心安全な場所作りとあわせて、講師になりすぎないことも大切なポイントで、だからこそ、講師自身の自己開示や、しくじり先生話が大切だったりします。
縁ディングノートの書き方セミナーをする時、まず、参加者さんに自己紹介をしていただきますが、その際に「呼んでほしい呼び名」を聞くようにしています。そして、その呼び名をセミナー中に何度も呼ばせていただいています。
そうすることで相手は親近感を覚え、意見が活発に飛び交ったり、悩み事を相談してくださったり、より有意義な会にすることができます。
これも、毎回聞くのですが、最初のうちは出てきません。しかし、前項でも振れたように、「何が起きても正解、どんな答えもOK!」です。出てこなかったら無理強いしないようにしています。ここで、著者自身は、「美春ちゃんとか、美春さんとか、最近はみはるんと呼ばれると喜びます」とお伝えし、姉妹になってみたり、娘になってみたり、孫になってみたり、はたまた、お母さんになってみたり…とより参加者さんが話やすい雰囲気作りに務めています。
4,余白を愉しむ・一期一会を愉しむ
縁ディングノートは書きたいところから、書けないところは飛ばして大丈夫ですよとお伝えしています。縁ディングノートには余白があって然るべきと思っています。
全部完璧でなくても書き始める、書いてみることが大切です。著者はスケジュールを未だに紙で書いていますが、どうしても余白があると埋めたくなる衝動にかられます。
ただ、実際、目いっぱいのスケジュールは心身ともに疲弊してしまいます。縁ディングノートも同じで、大切なのは、びっしり埋めることではなく「余白を愉しむ」余裕です。そうすることで、肩の力を抜いて、縁ディングノートに向かうことができます。
セミナーの構成も同じで、ぎっしり、びっちり埋めてしまうと、自由な発想や発言が出てきません。盛り上がっても盛り上がらなくても、その場に「委ねる」、また、セミナー後は30分、個別相談と言う名の雑談タイムを設けています。こういった時間をとることによって、参加者さんと交流が図れ、セミナーの中では出てこなかった現状や、お悩みが出てくることが多いです。
また、昨今、手軽にスマホで、録音録画ができるようになったり、オンラインでも録画が手軽にできます。しかし、著者は縁ディングノートにおいては安心安全な場を作ること、また、いつでも見れる手軽さは求めていません。「一期一会」今日この場所に集まった人たちと最高の場を創ると決めているため、基本的には録音録画をしないようにしています。
アーカイブの手軽さや繰り返し学べる良さもありますが、一期一会の世界観を大切にしています。こうすることによって、皆が集中して取り組めますし、外部に漏れないという、安心な場所を提供することができます。
5,まとめ
ここまでお伝えしたことは、セミナーにおいて著者が大切にしていることです。ただ、これがすべてではなく、それぞれが思う、あり方、やり方ができるのも縁ディングノートの良さかと思います。
ぜひ皆さんにはトライアンドエラーをしながら、自分の色の縁ディングノートをみつけていただければと思っています。(文責 髙橋美春)